「荒魂社」。

(あしあと その539・中央区の184・伏見の12)

藻岩山麓通に面した参道の入口から上り坂を上がって伏見稲荷神社の境内に入ると、正面にある社殿向かって右奥に、二基の石碑に挟まれた小祠があります。赤い屋根の軒下には、「荒魂社(あらみたましゃ)」と書された扁額が掲げられ、注連縄がかけられています。

この脇には説明板が立てられており、それには、

「荒魂社

荒魂(あらみたま)和魂(にぎみたま)とは 神道における概念で 神の持つ二つの側面のことである 荒魂は神の荒々しい側面 荒ぶる魂である 神の祟りは荒魂の表れである それに対し 和魂は 雨や日光の恵みなど神の優しい平和的な側面である 神の加護は和魂の表れである 荒魂と和魂は 同一の神であっても別の神にみえるほどの強い個性の表れであり 実際別の神名が与えられたり 皇大神宮の正宮と荒祭宮といったように 別に祀られたりすることもある」

と記されています。

ここに記された皇大神宮は伊勢神社の正宮のことであり、境内の中に別宮として荒祭宮が祀られています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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