「中山周三先生歌碑(沙羅の碑)」と副碑。

(あしあと その474・中央区の162・北海道神宮の22)

北海道神宮の境内のはずれにある自然石でできた石碑が、「沙羅の碑」です。碑面には

「木のもとに来て拾へるにひるのまの ほとぼり持てり沙羅のしろはな 周三」

という短歌が一首刻まれています。

本碑に向かって右側には副碑が置かれており、それには

「沙羅の碑に添えて

中山周三先生は大正五年札幌市に生まる。国学院大学高師部を卒業昭和二十一年歌誌「原始林」創刊に参加以来、山下秀之助に師事。同二十八年より平成十一年までの四十五年間、編集発行人として同誌の発展充実に献身さる。昭和二十九年北海道歌人会設立の発起人となる。昭和六十三年北海道文化賞受賞。北海道歌人会顧問、北海道文学館副理事長、北海道新聞歌壇、明治神宮献詠歌、北海道神宮興風会各選者、藤女子大学教授などを歴任、かかる先生を平成十一年九月二十二日に喪う。ここに「原始林」に集う者沙羅の花の一首を刻し先生のご人徳、ご偉業を偲ぶ

平成十二年九月二十三日建立 中山周三先生歌碑建立実行委員会 施工 中央石材株式会社」

と刻まれています。

南一条道を挟んでひろがる円山原生林の中腹には、中山周三氏が師事した山下秀之助の歌碑があります。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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