「相良義重歌碑」。

(あしあと その535・中央区の181・伏見の10)

石森親子の碑から奥に向かうと、立派な台座に置かれた石碑が見えてきますが、よく見ると石森親子の碑の脇に斜面を登る石段が築かれているのがわかります。

石段の入り口にある大木のすぐ上にある大きめの石が敷かれた狭い平場に、小さな石碑がひっそりと建てられています。

粘板岩でできた碑の碑面には、歌人の直筆で、

「霧去りてしずくしたたる 笹の葉に高山蝶が 来て羽たたむ 義重」

と刻まれています。

碑の背面には、

「昭和四十三年十月十日建立 相良義重歌碑建設期成会 設計施工 舘谷石材工業所」

と刻まれています。

相良義重は、明治35年9月3日福島県に生まれ、4歳の時に家族とともにオホーツクにある現在の佐呂間に入植しました。歌人として活躍し、「防雪林」、「低地帯」、「喜望峰」などの歌集を出しています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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