(あしあと その533・中央区の179・伏見の8)
藻岩山ロープウェイの山麓駅に向かって右手の奥に進むと、「石森文学広場」の看板が立てられた敷地が見えてきます。
敷地の入口から入ってすぐ左手に、石で囲まれた一角があり、そこに二基の石碑が置かれているのが見えます。
向かって右側にある碑が「石森和男歌碑」です。碑面には、
「われらが愛する北海道
第一章
十一州のしずめなる ヌタプカムウシペ峰高く われらが心をあらわして 国のも中にそびえたり
第二章
その山かげをめぐりくる 石狩川は底清く われらが心をあらわして 大野が原を流れたり
第三章以下略
作詞 石森和男」
と刻まれています。
二基の石碑の間には石板が掲げられており、石森和男氏の経歴について次のように刻まれています。
「石森父子の碑について
父 石森和男氏の歌碑は 昭和三十三年七月建立
氏は万延元年(一八五八年)宮城県に生まれ 東京大学古典科を卒業 明治二十九年から三十七年まで北海道師範学校に勤め その後税務監督局 樺太庁を経て 札幌一中 札幌高女に教鞭をとる
歌人であり 多くの短歌を遺しているが 校歌や唱歌も作詞し 碑文の「我らが愛する北海道」は 当時 広く道民に愛唱された」
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