「牧童」像。

(あしあと その778・中央区の237・大通公園の30)

西3丁目の大通公園北側に建てられているブロンズ像が「牧童」像です。小牛に寄り添う少年が躍動的に造形された彫刻です。

台座の正面には「牧童」と刻まれています。

台座の右側面には、「乳と蜜の流れる郷に」と刻まれた黒御影の石板がはめ込まれています。

台座の背面の下部には、「牛乳百萬石突破記念 北海道酪農関係者一同建立 昭和三十一年三月 製作者 峯孝」と記されたブロンズ板がはめ込まれています。

像のそばには説明板が立てられており、そこには

「牧童

峯 孝(1913~2003) 設置年 1956年 ブロンズ 高さ142 幅70 奥行160 寄贈者 北海道酪農協会

台座に書かれている「乳と蜜の流れる郷に」は旧約聖書に出てくる理想郷のことです。牧童と仔牛が仲良く理想郷に向かって走る姿の像は大通公園に終戦後初めて建てられた彫刻です。北海道酪農協会が牛乳生産量百万石突破記念として、乳牛に感謝の意を込め、建立しました。」

と記されています。

百万石は、約20万トンに相当する量になります。峯孝は京都出身の彫刻家ですが、札幌にも縁が深く、真駒内にあるエドウィン・ダン記念公園に建てられた「エドウィン・ダン」像も峯の手によるものです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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