「さっぽろテレビ塔」。

(あしあと その436・中央区の141・大通公園の20)

札幌のシンボルともいえる歴史的建造物の一つである、大通公園の東端に位置する「さっぽろテレビ塔」です。

高さ147.2メートル。2階から3階までは多目的ホールや土産物店、レストランなどがあり、地上90メートルの位置に展望台があります。

このテレビ塔の南西に位置する脚部に、金属製でできた円錐状のモニュメントが置かれています。

モニュメントには説明板が掲げられていて、そこには

「さっぽろテレビ塔 since1956

昭和31年12月22日、北海道で初めてテレビ電波がさっぽろテレビ塔から発射されました。

当時の札幌の人口は50万人足らずでした。この施設は、札幌市や日本放送協会、商工会議所、札幌市民の有志が、放送と合わせ、将来、札幌市が日本でも5本の指に数えられるような観光都市になることを願い、札幌のまち作りの原点である、ここ大通西1丁目に建設されました。展望台からは、四季折々に美しく変化する大通公園をはじめ、日々変貌をとげる札幌の表情を一望できます。また、明治期から碁盤の目状に作られた中心街や公園と創成川を交差して区画した、官庁、学校、商業、工業、民間生活ゾーンなど、当時の札幌市建設の基本骨格を今も感じることができます。」

と記されています。

また、モニュメントの背面には、

「菊田一夫 待つ人はこぬ テレビ塔 足もとに 時を知らせる 時計台の音のかなしき

ー当社への寄贈の色紙よりー」

と記された金属板が掲げられています。

さっぽろテレビ塔を設計したのは、塔博士と呼ばれた内藤多仲氏。名古屋テレビ塔や二代目通天閣、東京タワーなどを設計した方です。テレビ塔の建設当初は、NHKやSTVのテレビ電波を発射していましたが、手稲山に中継基地が建設されて供用が開始されたことに伴い、現在では主にFM電波の電波中継基地として利用されています。また、展望台下に日本初の電光時計が運用されたのは昭和36年。現在も時計台と共に市民に時を知らせてくれます。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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