(あしあと その435・中央区の140・創成川の6)
碑というには、ちょっと外れてしまいますが、創成川沿いに建つ札幌軟石造りの教会堂です。現在は日本基督教団札幌協会として使われていますが、建設当時は「札幌美以(メソジスト)教会堂」として、同教会の信者であり道庁土木課技手の間山千代勝の設計により建てられました。
明治22年に発足した札幌メソジスト教会は、南1条西2丁目に木造の教会として建てられ、明治30年に現在地の北1条東1丁目に2代目の教会を木造新築しました。この教会は、明治36年の近隣の火災により延焼してしまったことから、翌37年に札幌軟石を用いた石造りの教会堂が再建されました。この再建には、北海道帝國大学の初代総長を務めた佐藤昌介も携わっているといわれています。
なぜこの建築物を紹介したかというと、この教会堂の出入り口の石段の脇に建物の礎石があり、そこには「札幌美以教會堂 明治三十七年八月〇日」と刻まれているのを知ったからです。
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