(あしあと その355・中央区の130・豊水の16)
豊水すすきのにある古刹成田山新栄寺。本道に向かって右手の境内の一角に、昭和9年建立の大師堂がありますが、その建物の前に大きな刀剣の形をした石碑が建てられています。
碑銘は刻まれていませんが、刀剣とその背後に象られた迦楼羅(かるら)炎の形状から、不動明王が右手に把持する倶利伽羅剣の碑と思われます。刀剣の半分で折れたものを修復した跡があり、補修後大切に保存されてきたものと思われます。
碑は、屋根のある木造の囲いの中にあり、一見しただけで堂々たる風格を感じます。
碑の背面には、「昭和廿六年八月 改修奉納 新谷博」と刻まれています。
不動明王は、成田山新栄寺の本山である成田山新勝寺の御本尊になります。成田山新栄寺は、明治18年に御本尊の分身を勧請して開創されました。本道の前庭には、白御影石で造られた不動明王像が鎮座しています。
0コメント