「札幌市立中央創成小学校の跡」碑。

(あしあと その402・中央区の138・大通公園の18)

札幌市役所の前庭に建てられているレリーフがはめ込まれた石碑。これが「札幌市立中央創成小学校の跡」碑です。

花崗岩でできた碑には、中央部にブロンズ製の二人の子供の顔がはめ込まれており、その右上には当時の小学校の校章が、下部には校歌が刻まれたブロンズ板がはめ込まれています。

ブロンズ板には「札幌市立中央創成小学校の跡 題字 原田与作 書」と題されており、それが第6代札幌市長で、公選では第2代に当たる原田與作氏の揮毫であるということが記されています。また題字の下には、「校歌 明治十二年四月二十日制定 石森和男 作詩 玉川瓶也 作曲 飯田広太郎 加筆」と記されており、それに続けて第四番までの校歌の歌詞が刻まれています。

「一 菊のかおりの いや高く 学の柱つき立てし その年月を かぞうれば 明治四年(よとせ)の 十月(かむなづき)

二 月のうちにも 日をえらび 始めてここに 開かれし 愛と情の 充ちわたる 教の庭の うれしさよ

三 昼はひねもす夜もすがら 流るる水の たえまなく ひらけゆく世におくれじと 勉めはげまで あるべきか

四 雪の徽章の我が校旗 高くささげて諸共に おおしき心 ふり起し 学の道を進むべし」

この碑を制作したのは、彫刻家の坂坦道(さか たんどう)です。さっぽろ羊ヶ丘展望台に立つクラーク像も彼の作品になります。

札幌市立中央創成小学校は、明治4年に現在の北1条東2丁目に設置された資生館小学校が前身となっており、明治9年に同校は北1条西2丁目のこの地に校舎を新築移転しました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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