「圓山開村記念碑」。

(あしあと その357・中央区の132・円山の6)

円山まちづくりセンターの前庭にあるもう一つの碑が、「圓山開村記念碑」です。碑面には、上部に「圓山開村」と、その下に大きく「記念碑」の文字が刻まれています。

碑の背面には漢文の碑文がきざまれており、それには

「維明治三年開拓使移荘内之民三十戸干(不明)管圓山下稱圓山村明年又移岩手及札幌之民各六戸皆賜土地宅舎給糧食田器以辟艸菜恩眷甚厚爾来移家者益多加戸六十餘得田四百五十町以今茲廿期村民相謀建石供開村之記念實廿三年五月

紀元二千五百五十年」

と刻まれています。

この碑は、明治23年に円山入植20年を記念して、当時の円山小学校の前庭に建てられましたが、大正4年に大通西20丁目に移設され、その昭和3年8月に現在地に移されました。

明治3年、山形県(当時は酒田県)からの入植により円山の基礎となる集落が作られましたが、この年が庚午(かのえうま)に当たっていたことから、開拓当初の円山は「庚午(こうご)三の村」と呼ばれていました。ちなみに、庚午一の村は現在の苗穂、庚午二の村は同じく丘珠の基礎となった集落です。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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