「海軍予備学生の碑」。

(あしあと その49・中央区の41・護国神社の22)

碑の舞台はまたまた護国神社に戻りますが、彰徳苑の入り口に背中を向けて立つと、神社の境内の北側の出入口付近に黒御影石の石碑があります。その碑は「海軍予備学生の碑」です。碑面には

「誌

雲流るゝ涯に 散った 亡き戦友を偲んで この櫻を植樹する

入隊五十周年を記念して」

と刻まれています。

碑の裏側には、「第十三期海軍飛行予備学生 在住北海道有志一同」に続いて22名の氏名と、その最後に「平成五年五月十三日」の日付があります。

海軍予備学生とは、海軍予備少尉となるための教育を一定期間受ける者のことを言います。第13期の予備学生は、士官不足により大量採用となった昭和18年採用組になります。第13期組の全国の採用数の約1割に当たる人数が、特攻戦で命を落としています。その生存者たちの北海道に在住する有志によって、この碑が建立されました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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