「札幌招魂社」碑。

(あしあと その27・中央区の25・護国神社の6)

彰徳苑の5つ目の碑が、「札幌招魂社」碑です。碑面には大きく「札幌招魂社」と、碑の右側面には、「陸軍大将正三位勲一等功五級渡邉錠太郎書」と刻まれています。渡邉氏は軍人の中でも教養あるリベラル派の一人で、教育総監に任命されて間もなく2.26事件が起こり、皇道派の陸軍将校たちに自宅で襲撃されて殺害されました。

碑の背面には、「昭和九年七月 帝國在郷軍人會札幌支部建之」と刻まれています。

札幌護国神社は、昭和8年に現在地に創建された当時は札幌招魂社と呼ばれていましたが、昭和14年に当時の内務省の指定を受けて「札幌護国神社」に改称されました。この碑は昭和9年に建立されたものですが、昭和61年に現地に移設されました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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