(あしあと その562・中央区の196・北海道神宮の25)
円山公園の北端にある「包丁塚」の碑の脇に、北海道神宮の境内に入る木製の短い階段が設けられています。階段から小高い丘の上に上がっていくと、木立の中に白御影石でできた石碑が置かれているのが見えます。
この碑は「皇太子殿下御成婚記念植樹」碑です。北1条通を望む面には、「皇太子殿下御成婚記念植樹」と刻まれた石板がはめ込まれています。
碑の背面に当たる南面には、「大正十三年五月 北海道廳(?) 椴松貮百三拾七本(以下不明)」と刻まれています。
この碑は、大正13年1月に昭和天皇が御成婚されたことを記念して、北海道神宮の境内に237本の松の木を植樹したことを記したものです。よく注意してみなければ見つからないような目立たない場所に建てられており、以前には碑の上部に飾りが置かれていたそうですが、それを失った経緯は判然としません。
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