(あしあと その585・中央区の204・円山公園の15)
円山登山道の入り口にある太師堂を過ぎて登り口に差し掛かったところに、いくつかの石碑が立ち並んでいます。
碑に向かって一番右側に位置するのが「奉納庚申」碑です。碑は、四角い石柱でできており、碑面には大きく「奉納庚申」と刻まれています。碑銘の下部に「申」の文字が横に3つ並んだ浮彫りが施されています。また、石碑の右側面には、筆文字で「忠孝いろは歌(以下不明)」と刻まれています。
上台の正面には同じ家紋が2つ彫られ、その右側面には、「札幌村丘珠八 岡島杉藏」と刻まれています。
石碑の左側面には、「攝政宮様札幌御巡啓年其月 大正十一年七月十二日建立」と刻まれています。碑の背面までは窺うことができませんでした。
摂政宮とは、昭和天皇が、当時皇太子であった20歳の年に摂政に就任されたことを指します。大正12年7月には北海道に御巡啓され、8日に函館に入港して11日に札幌に入り、翌12日に北海道神宮(当時は札幌神社)を御訪問されています。この石碑は、それを記念して建立されたものになります。
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