(あしあと その662・中央区の218・山鼻の17)
札幌市内の歴史ある名門校である北海道南高等学校。校地の囲い柵の一部に、石柱に木造の扉がついた古い校門が残されていて、その脇には白御影石でできた石碑が置かれています。
そこには、
「六華(りっか)の門
北海道庁立札幌第一中学校 北海道立札幌第一高等学校 北海道札幌南高等学校
(大正11年から昭和41年までの正門)
六華同窓会長 新保幸太郎謹書」
と刻まれた黒御影の石板がはめ込まれています。
新保氏は、同校を卒業した医学博士で、元札幌医科大学学長です。
副碑の背面には、
「六華の門の由来
此の門は北海道庁立札幌第一中学校が大正十一年北十条校舎より当所に移転した二代目校舎の正門であります。
爾来本稿は卓越した学校自治の下堅忍不抜質実剛健の校風を顯揚しつゝ本道中高教育界の先達でありました。
戦後は学制改革により昭和二十三年北海道立札幌第一高等学校次いで昭和二十五年北海道札幌南高等学校となり男女共学や六十学級時代等の激動を経て昭和四十一年校舎改築までの四十四年間本校の象徴として親しまれ諸子が雄飛する姿を見守り続けたのであります。ここに往時を偲び母校九十周年を記念して校門を復元し六華の門と名附け永く後代に残すものであります。
昭和六十年(一九八五年)十月十九日 六華同窓会」
と刻まれています。
南高等学校は、北海道を代表する進学校として各界に数々の著名人を輩出しています。開校当時は現在の北区北十条四丁目に校舎があり、札幌常尋常中学校の名称で開校しました。
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