「十五島公園史碑」と副碑。

(あしあと その737・南区の155・藤野の21)

藤野を横断する国道230号の北側に入って、住宅街を抜けた豊平川に沿って造成された公園が十五島公園です。その園内の一角に白御影でできた碑が置かれています。碑面には、「十五島公園 札幌市」と刻まれています。

石碑に向かって左側には小さな副碑が置かれ、碑面には

「公園史碑

十五島公園は、昭和二十九年定山渓鉄道株式会社・藤の沢観光協会が造成昭和五十一年に札幌市に移管され、多くの市民に親しまれている。

札幌市 日本一藤棚造成期成会」

と刻まれています。

石碑のそばの散策路に面して、レンガ積みの門柱が残されていて、「十五島公園」と記された銘板がはめ込まれています。

十五島という地名は、豊平川の流れの中に岩石の突出が数多くある難所で、その姿がたくさんの島の様に浮かんでいたところから名づけられました。かつては上流地域で伐採された木材を滔々とした豊平川の流れに乗せて下流に運んでいましたが、その流路に当たる岩石が妨げになることから爆破されて均されてしまったようです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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