「誓」碑。

(あしあと その738・南区の156・藤野の22)

十五島公園の東端の一角に建てられている「誓」碑。本体の白御影石の中央部に「誓」と大きく刻まれた黒御影石が挟まれ、その前部には「永遠に安かれ」と刻まれた石板が置かれています。

黒御影石の部分の背面には、

「山下弘文君 野口恭一君 の霊に捧ぐ 昭和四十八年十月十六日没

君が命 むだにはさせじあやまちの ふたゝびあらぬを つよく誓ひて

昭和四十九年十月十六日建立 札幌市立柏丘中学校慰霊碑建立期成会」

と刻まれています。

この碑は、昭和48年10月16日、白石区にある柏丘中学校の生徒2人が、学校行事で炊事遠足に来ていたところ、豊平川の上流にある藻岩ダムの放水によって増水した流れに飲まれて亡くなったことを慰霊するために建てられました。この事故を教訓にして、ダムの放水時には電光掲示板とスピーカーが設置されて危険を知らせることになりました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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