「忠魂碑」。

(あしあと その689・手稲の15・手稲本町の10)

手稲神社の社殿の東側に建てられている大きな自然石でできた碑が「忠魂碑」です。

注連縄が掛けられた石碑の碑面には、大きく「忠魂碑」と刻まれています。また、碑の前には、「手稲町殉國戰死者之霊」と浮彫がされた黒御影石でできた石板が建てられており、そこには200名近くの人名が刻まれています。札幌市教育委員会編「さっぽろ文庫45 札幌の碑」によると、西南の役に始まって第二次世界大戦までの間に戦病死した、手稲村出身者の御霊197柱が祀られているそうです。

碑の背面には、「大正七年七月三日建之 帝國在郷軍人會手稲分會」と刻まれています。

碑の背後には、「紀元二千六百年記念」と題された黒御影石でできた石板が置かれ、そこには「故陸軍歩兵上等兵」をはじめとする15名の氏名が列記されていて、その最後に「昭和十五年八月十六日建之」と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000