(あしあと その686・手稲の12・手稲本町の7)
手稲神社の社殿脇に建てられている祠は、「藤白龍神社」の小祠です。
小祠のそばには説明板が立てられていて、そこには
「藤白龍神社
終戦間もない頃、藤棚の近くに栗の古木があった。中は空洞で今にも倒れそうな古木だったが、その中には二匹の白蛇が棲んでいた。
ある秋祭りの日、一匹が外に出た時、たちまち子供に見つかり石を投げつけられ絶命、草むらに捨てられてしまった。その子供は帰宅後、蛇に石を当てた箇所と同じ腹の痛みを訴えた。事の次第を聞いた母親はすぐさま神社へ行き、蛇の血を洗い流し塩でその場所を清めた。蛇の亡骸は近所の人に発見され、古木近くに埋葬されたが、これ以降もう一匹の白蛇も姿を消した。その後この上に小祠を建立し、藤白蛇神社として崇め手稲山頂奥宮祭の前にはここを参ってから登頂した。
昭和四十八年、本社御造営にあたり老朽化したこの小祠は撤せられ、仮安置奉祀の後、平成八年石川家(稲穂)より社殿を奉戴し再興した。」
と記されています。
説明にあるとおり、この小祠には藤白龍神が祀られており、鳥居と小祠が真っ白いのは、白蛇にちなんでいるものと思われます。
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