「針塚」。

(あしあと その160・中央区の87・豊水の7)

すすきののはずれにある成田山新栄寺の札幌別院。その境内の一角に古くからの石碑が建ち並んでいます。その中でも比較的新しい碑が「針塚」です。白御影石でできた台座の上に自然石の石碑が置かれ、その碑面には大きく「針塚」と刻まれています。台座の側面にはめ込まれた黒御影石の石板には、「発起人」や「世話役」の氏名が刻まれています。

石碑の背面には「高木正明」という氏名が刻まれています。高木氏は、参議院議員を務めた北海道選出の政治家です。

台座の背面には、「昭和六十三年七月三十日」という日付と、施工した企業名が刻まれた黒御影石の石板がはめ込まれています。

この碑は、札幌和服裁縫組合が、昭和62年の創立70周年を記念してその前年に建立したものです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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