(あしあと その440・中央区の144・双子山の1)
菊水旭山公園通を西に進むと旭山記念公園に突き当たりますが、その手前の斜面に広がる地域が界川(さかいがわ)です。その地名は、斜面を流れる界川にちなんで命名されました。界川の流れは、菊水旭山公園通に沿って下っていき、藻岩山麓通を越えた辺りで暗渠に入りますが、その円山の南斜面に広がる双子山の住宅地の奥に界川神社があります。神社に至るまでの道は狭くて、車を止める場所もありません。石段を上ったところにある小さな鳥居をくぐると境内に入りますが、そこには思ったより広い空間が開けています。
小さな神社の社殿に向かって左手には、石積みの台座の上に、白御影石でできた「馬頭観世音」碑が建てられています。碑面には大きく「馬頭観世音」と刻まれています。
碑の背面には、「平成九年度 界川神社奉賛会」と刻まれており、この碑が比較的新しいものだと分かります。
住宅地の奥に忽然と開ける境内に一歩足を踏み入れると、その空間の存在に意外な感じがします。そこだけ時間が止まったような不思議な思いを味わえます。
0コメント