(あしあと その438・中央区の142・植物園の4)
現在、札幌市立大通高校がある敷地の南東の一角に、札幌軟石で造られた門柱が二基並んで建っています。これは、旧札幌市立大通小学校の門柱です。
北一条通に面して南向きに建つ門柱のうち、向かって右側の門柱には「札幌市立大通小学校」の表示があります。
そして左側の門柱には、「児童通用門」の表示が掲げられています。
大通小学校は、明治22年に札幌女子小学校として、現在の北1西4のグランドホテルがある場所に開校しました。その後、大正6年に現在の北1西11の札幌高等裁判所のある場所に移転し、昭和44年にこの門柱が残された場所に移転しました。校名も、札幌女子尋常高等小学校、札幌大通尋常高等小学校、札幌大通尋常小学校、札幌市立大通小学校と変遷し、平成16年に児童数の減少から、周辺にある創成小、曙小、豊水小と大通小の4校が統合されて札幌市立資生館小学校になり、現在に至ります。この門柱は、明治時代からこの場所にたたずみ、数多くの生徒たちの姿を見つめてきました。
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