(あしあと その381・南区の124・藤野の17)
藤野(藤野沢)神社の社殿裏に並ぶ左から二番目に建つのが、「山乃神」碑です。この碑も、左隣に並ぶ「山乃神」碑と同様に札幌軟石でできており、注連縄が掛けられた碑の碑面には、大きく「山乃神」と刻まれています。また、台座の正面には、「丸重吾安全」と刻まれています。
碑の左側面には、「明治三十九年九月十二日」と刻まれています。これは、碑が建立された年月日になると思われます。
「山乃神」碑に向かって右側には、札幌軟石で造られた二基の小さな祠が並んでいます。いずれも注連縄が掛けられており、大切に祀られているものだとわかります。
碑の台座に刻まれた「丸重吾」は、幕府の命を受けて石狩に漁場を開いていた丸十五星の屋号を持った漁師が、明治の初めに豊平川の支流となるオカパルシ川に入って船材を流送していたことから、この付近一帯が丸重吾の沢と呼ばれていたことによります。
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