(あしあと その367・南区の110・川沿の3)
札幌軟石とともに札幌の街づくりを支えた札幌硬石。その石が採取される硬石山は、採石によって山の形状が変化し、その容貌は荒々しささえ感じます。硬石山の麓の住宅街からちょっと奥まったところに小道が設けられていて、その先に石碑が集められた狭い空間があります。
ここにある石碑は、昭和20年に硬石山周辺で祀られていた石碑を集約したものだそうです。小道の入り口から20メートルほど登ると、正面に大小さまざまな石碑が並んでいます。
石碑群の一番手前に左右に分かれて建っているのが、「奉納」碑です。向かって左側に建つものは石柱状ですが、右側のものは自然石に近い形状をしています。それぞれ正面に「奉納」と刻まれており、また側面には「明治三十七年五月十七日 佐藤治右エ門」と刻まれています。
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