(あしあと その360・中央区の134・北海道神宮の14)
北海道神宮の境内にある「吟魂碑」のすぐ近くに建てられた「大典記念梅林碑」。
碑面には、上部に「大典記念」と篆刻され、その下に「梅林碑」と大きく刻まれています。
石碑の右側面には、「正七位勲七等小池國信謹書」と刻まれています。
碑の背面には、
「北海道廳殖民課内 甲寅會
大正四年十一月獻植 大正五年五月建之」
と刻まれた下に、「會長 小池國信」他「幹事」として多くの人名が並んでいます。
甲寅(きのえとら)は大正3年に当たり、「甲寅会」はこの年に当時の北海道庁殖民課内に創設された親睦団体でしょうか。碑面からは、北海道神宮の境内にあるこの梅林が、大正4年11月に行われた大正天皇の即位の礼を記念して同会によって献植され、それを後世に遺すために大正5年に碑が建立されたものとみることができます。
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