(あしあと その345・中央区の123・円山の2)
南1条通の裏参道の南側に札幌円山郵便局が入居するビルがあり、その敷地の歩道に沿って、金属製のモニュメントが建てられています。
碑というよりも現代的なデザインの建造物ですが、その側面に「藻岩村/円山町役場跡地」の文字が銀色に光っています。
台座の側面には、
「この地に明治43年4月、藻岩村役場が置かれた。
円山地区の有志により、円山養樹園の管理事務所を移築したものである。
昭和13年町制施行により円山町役場と改名し、さらに昭和16年札幌市と合併し円山出張所となった。その後も建物の名称は変わったが昭和26年まで存続し、40年余りの間円山地区の中心的建物であった。
平成4年11月吉日 札幌市長 桂信雄」
と記されています。
前の記事でも触れたように、円山地区は現在の札幌市内で最も古い歴史を持つ地域の一つです。山形県からの入植者を中心として開拓が行われ、開拓使の官園が現在の円山公園に開かれてからは農作物の産地として発展し、それが円山市場となって地域の発展に寄与しました。
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