「放送記念碑」。

(あしあと その282・中央区の115・中島公園の6)

中島公園の東側を南北に走る園内の散策路に沿って、黒御影石でできた台座の現代的なデザインの碑が建っていますが、公園内の樹々に囲まれているので、ともすれば見逃してしまいます。

この碑が、札幌で初めてのラジオ放送を行ったことを記念して建てられた「放送記念碑」です。碑のデザインはアンテナを象ったものと思われますが、この碑が建っているすぐそばに、ラジオ放送が開始された当時の演奏所がありました。

碑の台座には、碑銘と沿革を記したブロンズ版がはめ込まれており、それには

「ここは昭和3年6月5日北海道で初めて放送が開始されたゆかりの地です

NHK札幌放送局は 当時ここにあった中島演奏所でJOIKとしてラジオの第一声を発し それ以来昭和34年までこの地にありました

北海道における放送の歴史を末長く後世に伝えるため この放送発祥の地に放送開始60周年を記念して「放送記念碑」を建立しました

昭和63年6月 NHK放送局長 村上達彌」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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