(あしあと その263・南区の80・川沿の1)
国道230号を市内方向から川沿に入り、左手に藻南公園を見ながら南進していくと、右手に宝流寺というお寺があります。国道側から見ると、高い塀に囲まれた境内に石碑らしいものは見えませんが、境内の北側の仲通を進んで駐車場側に入ると、お寺の裏口に大きな石碑が建てられているのが分かります。
札幌軟石でできたこの碑が、「日露戦病死者七回忌追善之塔」です。倒壊防止のためにコンクリート製の土台に金属の支えがはめられています。
碑の右側面には、「明治四十三年四月二日建之」と刻まれています。
また、左側面に「有志者 白川 八垂別」と、背面に「發起人」の4名と「世話人」の12名の氏名がそれぞれ刻まれています。
白川は、藤野から簾舞にかけての豊平川の対岸の地域をいい、八垂別は、現在の川沿から北ノ沢、中ノ沢、南沢にかけての地域の旧称です。南区のHPによると、この碑は、大正期に別の場所から同寺の境内に移設したものなんだそうです。
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