「豊受大神」碑。

(あしあと その255・南区の79・石山の12)

石山開拓神社の社殿は、うっそうとした木々に覆われた小高い丘の頂上にあります。こじんまりとした社殿に向かって左手前に、「豊受大神(とようけのおおかみ)」碑が建てられています。

碑は札幌軟石でできており、碑面には筆文字で「豊受大神」と大きく刻まれています。

碑の背面には、「昭和二十一年入植 石山開拓団 建立 昭和二十四年九月二十日」と刻まれています。

また、碑の右側面には「寄進 株式会社辻石材店」と刻まれていますが、辻石材店は現在も札幌市内で唯一札幌軟石の砕石を行っている歴史のある石材会社です。

豊受大神(とようけのおおかみ)は、食物・穀物を司る女神です。戦後まもなく石山に入植した開拓団が、農作物の豊作を祈願してこの碑を建てたものと思われます。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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