「紀念碑」。

(あしあと その225・南区の62・中の沢の2)

藻岩神社の境内に並ぶ石碑の一つ。台座の上に鎮座する、自然石でできた「紀念碑」です。碑面にはしっかりとした筆文字で、大きく「紀念碑」と刻まれています。

石碑は多面となった形状になっていて、その右側面には、村上所吉ほか18名の氏名が刻まれています。

左側面には「明治三十七年五月三日」と大きく日付が刻まれ、その下のくぼんだ部分には、阿部喜十郎ほか4名の氏名に続けて、「南二新川 石工長沢作」と刻まれています。「南二新川」は、かつて札幌市内中心部を南北に流れていた小川であった新川に沿った、南2条辺りに住んでいたことを示すのではないかと思われます。

南区役所のHPによると、この碑は藻岩神社の神殿新築を記念して建てられたものだということです。

北海道胆振東部地震が発生してからしばらく経った後に再訪してみたところ、石碑が倒壊した状態になっていました。少しでも早い復旧を願います。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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