(あしあと その209・中央区の108・伏見の2)
先に紹介した「北海道総本宮 伏見神社」碑がある公園の南側を、まっすぐ藻岩山の方向に向かっていくと、長い石段のある斜面に突き当たります。幅の広い石段はうっそうとした木々に覆われていて、夏の強い日射しも寄せつけません。
この石段の登り口の右脇にあるのが、四角柱のこじんまりとした「伏見開村 五十年記念」碑です。
山崎長吉氏の著書である「さっぽろ歴史散歩」によると、「北海道総本宮 伏見神社」碑から始まる伏見神社の参拝道の脇にこの碑が倒れていたのを付近に住む方が見つけ、大正12年か13年ごろに現在地に建て直したものだということが記されています。この長い石段を登り切ると藻岩山麓通に出て、そこを渡ったところが伏見神社の第一鳥居になります。同書には、「北海道総本宮 伏見神社」碑からこの石段に至る参拝道の南側には、かつて黒沢牧場の敷地が広がっていたことも記されています。
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