「小説家・島木健作生誕地」。

(あしあと その132・中央区の77・植物園の3)

札幌第2合同庁舎の北向かいにある札幌北1条郵便局の前の歩道際に説明板が立てられています。

そこには次のように書かれています。

「小説家・島木健作生誕地

明治36年(一九〇三)9月7日、本名、朝倉菊雄はここ北1條西10丁目の一角で生まれた。西創成小学校、私立北海中学校などに学び、北海道拓殖銀行や北大付属図書館にも勤めた札幌ツ子である。

<北方人の血と運命>を一身に背負いつヽ昭和10年代に「生活の探求」「赤蛙」等の日本の文学史に残る優れた小説を発表したが、「嵐のなか」「北方の魂」「礎」「土地」の諸作では故郷の風土を見事に描いている。

敗戦直後の昭和20年(一九四五)8月17日に鎌倉で没した。」

島木は、学生運動から始まって、労働組合の結成や農民運動への参加、日本共産党への入党などの左翼活動に従事していたことから検挙されましたが、その後自ら転向を表明してその経験を文学の形で残しました。20代で肺病を患い、42歳の年に肺結核のため亡くなりました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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