「皇軍全勝祈祷之碑」。

(あしあと その62・中央区の53・北海道神宮の9)

3つ並んだ碑の真ん中に位置するひときわ大きな円柱状の碑が、「皇軍全勝祈祷之碑」です。

この碑は、明治27年から翌28年にかけて開かれた、日本と中国(当時の清)間の日清戦争における勝利を祈願して建立されたものと思われますが、その詳細については定かではありません。碑の右側面上部には「明治甲午征清之役 石工 今井長榮」、左側面には「宮司正七位 白野夏雲」の銘が刻まれています。白野夏雲は、開拓使やその後身の北海道庁に働いた後、北海道神宮の宮司を務めたアイヌ語研究者です。

碑の右側面の下には「今井長榮」、うら面の下には「信徒 花岡太吉 宮坂阪藏 等建之」の氏名が刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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