「洋画家・三岸好太郎生誕地」。

(あしあと その21・中央区の19・すすきのの1)

札幌の中心を南北に貫く駅前通を中島公園から北に向かい、すすきのに入る辺りの西側に豊川稲荷札幌別院の社があり、その正面入り口に建つ石柱の傍らに、「洋画家・三岸好太郎生誕地」の小さな説明板が立てられています。

説明板には、次のように記されています。

「明治三十六(一九〇三)年四月十八日にここ南七条西四丁目の一角で生まれた。札幌一中(現南高)卒業後上京して第一回春陽会展に入選し、のち独立美術協会の創設に参加する。

天才的な感覚で次々と作風を変え、とくに死の直前の蝶と貝による幻想的な光景など、日本前衛絵画の先駆者として果たした役割は大きい。

昭和九年(一九三四)七月一日旅先の名古屋で急死した。三十一歳だった。女流画家の三岸節子は夫人。道立三岸好太郎美術館(北二西一五)がある。

厚田村で生まれた時代小説家の子母沢寛(明二五~昭四三)は異父兄にあたり、私立北海中学に学ぶなど札幌とも縁が深い。」

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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