「札幌市道路元標」。

(あしあと その17・中央区の15・北海道庁の2)

北海道庁の正門脇にある高さ40センチほどの小さな白御影の石碑。これは復元された「札幌市道路元標」です。

碑面には、大きく「札幌市道路元標」と大きく刻まれています。

また、碑の背面には「昭和五十七年再建 北海道」と刻まれています。

碑の背面に掲げられたブロンズ板には、次のように記されています。

「この道路元標は

北海道及び札幌市の道路の起終点として、昭和三年にはじめて設置したが、昭和五十七年三月に再建したものである。

道路元標とは、各市町村の国道、道道の起終点となっていたものである。

この道路元標は北海道知事堂垣内尚弘の筆によるものである」

大正8年に公布された「道路法」で、東京が起点となる国道4号の終点地にこの場所が定められたことに伴い、昭和3年の法律の施行に合わせて設置されましたが、最初に設置された元標は、長年の風雪にさらされて風化が進んだため、昭和57年3月現在のものに再建されました。昭和27年の「新道路法」の施行に伴って国道4号は一級国道5号となり、その終点地も現在の北1条西4丁目に移りました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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