「興風会歌集千号記念碑」。

(あしあと その472・中央区の160・北海道神宮の20)

北海道神宮の公園口鳥居から境内に入ったすぐ左手の敷地にある、黒御影石でできた石碑が、「興風会歌集千号記念碑」です。碑面には、

「英一

北の海の そこの玉藻も としとしに 花さきそひて 世にぞ かおれる

北海道神宮宮司 中野尹亮書」

と刻まれています。

碑の背面には、

「建立の辞

札幌興風会は明治四十年四月発会以来八十有余年 毎月歌会を催し歌集を発行し一回の欠なく本年五月通巻一千号を数えるに至る 之を祝し会員相議り第五代点者遠山英一先生の札幌興風会々歌を刻し記念の碑を建立す

時恰も天皇陛下御大礼の御慶祝の年に当る

謹んで先人の功に思いを效し斯道の愈々隆昌を祈念して茲に之を勒す

平成二年五月吉日 札幌興風会々員一同」

に続けて、初代から十二代までの歴代会長と、初代から十四代までの歴代点者の氏名が刻まれています。

札幌興風会は、明治40年の当時の札幌神社宮司額賀大直の代から始まった由緒ある歌会であり、現在も北海道神宮において定期的に開催されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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