「加藤恵孝歌碑」。

(あしあと その638・中央区の212・円山公園の19)

円山の大師堂前に並んだ碑の一つが「加藤恵孝歌碑」です。札幌軟石で作られた台座の上に、自然石が置かれ、その上に硬石の碑が建てられています。

碑面には、「弘法大師乃夢知らせの歌」として、

「御歌 あなうやと洩さて救う願なれは 巡礼堂はたのもしきかな」

と刻まれています。

台座の正面には、

「建立の由来

当新四國八十八ヶ所大師堂第七代堂守加藤恵孝心願ひの理あり弘法大師に願掛祈祷したる折三年目に夢枕に上記の御歌を奉載せり之を記念して碑となす

昭和三十二年五月十五日 建之 加藤恵孝」

と刻まれています。

説明には、夢枕に建った弘法大師からいただいた御歌であることが記されていますが、東延江氏が著した「文学散歩 北海道の碑」には、これは加藤恵孝による碑とされています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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