「殉難消防員之碑」。

(あしあと その468・中央区の159・円山公園の8)

円山公園坂下グラウンドの森林側に建つ碑の一つである「殉難消防員之碑」です。

碑面には、大きく「殉難消防員之碑」と刻まれ、その左側に「宮尾舜治書之」と添えられています。宮尾舜治は、第16代北海道庁長官を務めた人物です。

また、台座の正面中央にはブロンズ板がはめ込まれており、そこには、消防の紋章と、

「殉難消防員之碑

碑文

至誠通身 入火焔中 石心鐡腸 義勇奉公 英名不朽 遺徳無窮 衆生欽仰 水連山崇」

の漢文が記されています。

碑の背面には、「大正十二年八月建之」と刻まれています。

台座の背面には、黒御影石でできた石板がはめ込まれており、そこには、

「この碑は北海道内消防殉職者の慰霊碑として大正十四年五月に建立したものを、開道百年及自治体消防制度二〇周年を記念して道内消防職員の拠金を基として再建したものである。

昭和四十三年十月 北海道消防協会 会長渡部顕康」

と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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