「ポチノ墓」。

(あしあと その755・中央区の233・山鼻の19)

南6条西18丁目に、緑色の金網のフェンスで囲まれた円山変電所の施設があり、敷地内の北西の一角に、小さな石碑が残されています。

仲通りに背を向けて南向きに立てられた石碑は、札幌軟石でできたものであることがわかります。

敷地は関係者以外の立ち入りは禁止されているので、フェンス越しに見ることしかできませんが、四角い台座の上に角が削られた碑が置かれています。碑面には、人物の座像が刻まれていますが、その出自については調査中です。

台座の正面には、「ポチノ墓 大正九年 月 日 温井氏」と刻まれています。背面には何も刻まれていませんでした。

謎が残る石碑ですが、ポチの墓というだけあって、飼い犬の死を悼んで建てられたものではないかと思われます。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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