「輔仁會会員戰歿者記念碑」と副碑。

(あしあと その816・中央区の246・宮の森の5)

札幌西高等学校の前庭に、鳩が3羽とまった白御影石のオブジェが置かれています。

オブジェの下部正面には、「輔仁會会員戰歿者記念碑 昭和四十八年八月 輔仁會会長 五十嵐 彦仁」と刻まれています。

同じく下部の左側面には、「制作 本田 明二」と刻まれています。

碑の前には黒御影でできた副碑が置かれており、そこには

「碑文

戦争は沢山の若い命を奪った 

私達の先輩や友人たちも又それぞれの立場であえて戦いそして死んでいった 

今少くとも私達の国には戦争のない日がつづいている

この現実を未来へ向って真の平和な日日にすることえの努力こそ私達の責任ではないだろうか

時代がどう変ろうと戦死した諸兄の美しい責任感は消えないであろうし又平和えの彼岸は生きつづけるであろうことを信じ

私達は母校の校庭にこれを建てる

昭和四十八年八月二十六日」

と刻まれています。

輔仁会は札幌西高等学校の同窓会であり、西高校は大正2年に北海道庁立第二中学校として開校したのがその前身になります。このオブジェを制作した彫刻家の本田明二は、二中時代の21期生として学びました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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