「開拓母の像」。

(あしあと その776・中央区の235・大通公園の28)

大通西2丁目の大通公園内に置かれたブロンズ像。これは、彫刻家佐藤忠良の手になる「開拓母の像」です。

像は子供をあやすふくよかな女性の裸像で、熊笹を手にしています。台座の正面には、「開拓母の像」と記されたブロンズ板がはめ込まれています。

台座の左側面には、

「熊笹の 曠野を拓き この郷に 愛と富とを 満たしてくれた 母たちの限りない 功を讃えて

昭和三十七年十一月十二日 創立十周年記念 北海道農協婦人部連絡協議会」

と記されたブロンズ板がはめ込まれています。

台座の背面には、「題字 高橋雄之助 詩作書 細谷徹之助 像製作 佐藤忠良」と記されたブロンズ板がはめ込まれています。

台座の右側面にもブロンズ板がはめ込まれていますが、文字が判読しにくくなっています。

像のそばには説明板が立てられており、そこには

「開拓母の像

佐藤忠良(1912~2011) 設置年 1963年 ブロンズ 高さ174 幅111 奥行き109

寄贈者 北海道農協婦人部連絡協議会

北海道の開拓の歴史を支えて、たくましく生きた農村女性をたたえ、北海道農協婦人部連絡協議会が創立10周年記念に建立。3年計画で、10万人を超える人たちがカンパを寄せました。北の大地にしっかりと根をおろした母の強さがにじみ出ています。母が子供に手渡しているのは未開の原野を象徴する熊笹(クマザサ)の葉です。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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