「小唄塚」碑。

(あしあと その720・中央区の222・中島公園の7)

中島公園の南東に、彌彦神社があります。参道入り口の市道に面して赤い鳥居が建てられており、そのすぐ脇に「伊夜日子神社」と刻まれた社号標が立っています。

参道を進んで中ほどの右手に木造の小屋があり、その陰に自然石でできた石碑が置かれています。これは「小唄塚」碑で、丸みを帯びた大きな自然石に注連縄が飾られており、碑面には大きく「小唄塚」と刻まれて、脇に「宮司公貞書」と添えられています。揮毫したのは、建立当時宮司を勤めていた中村公貞氏です。

碑の背面には、上部に「物故師匠名」、左下に「平成元年十月吉日建立 小唄塚碑建立実行委員会」と刻まれ、さらに中央部に21人の氏名が刻まれた白御影石がはめ込まれています。

刻まれている氏名のほとんどは「蓼(たで)」名ですが、これは大正13年に蓼胡蝶が創始者となって東京で生れた小唄の4流派のうちの蓼派の一門を指します。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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