「拳々服膺」碑。

(あしあと その701・手稲の27・手稲本町の14)

手稲本町にある手稲中央小学校の敷地内にある石碑が「拳々服膺(けんけんふくよう)」碑です。

グラウンドを見下ろす高台の上にあるこの碑は、石積みの台座の上に丸みを帯びた自然石が置かれており、碑面には大きく「拳々服膺」と刻まれています。

碑の背面には、「教育勅語 渙發五十周年記念 昭和十五年十月建」と刻まれています。

台座の右側面には、「寄附者 輕川老年奉仕會」と刻まれた石板がはめ込まれています。

碑の脇には説明板が建てられており、そこには

「「拳々服膺」碑〈建立年 昭和15年(1940年)10月〉

教育勅語発布50周年を記念し、子どもたちが一生懸命勉強し、知識を高めることを願って軽川老年奉仕会が建てたものです。

天然石を学校の裏山から運び、拾い集めた台石の上にのせて、当時の校長が題字を書いて完成しました。

この碑が建っている手稲中央小学校は、明治17年(1884年)に開進社という会社の事務所を校舎として改修し、15人の児童たちに授業したのが始まりとされています。当時は下手稲小学校と呼ばれていました。」

と記されています。

「拳々服膺」とは、「人の教えや言葉などを心にしっかりと留めて決して忘れない」ことを意味する言葉だそうです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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