「清正馬頭観世音」碑三基。

(あしあと その644・西区の47・平和の12)

平和の滝入り口の手前に置かれたいくつかの碑の中に、3基の「清正馬頭観世音」碑があります。

碑は2か所に離れて置かれており、観音像と並んだ1基は、向かって一番左から「千手観音」と、真ん中に犬と見られる動物を従えた小さな観音様の石像が並び、一番右に置かれた四角柱の碑の碑面に「清正馬頭観世音」と刻まれています。

碑の背面には、「昭和三十九年七月建 日堂代 室蘭市」に続いて4人の氏名が刻まれています。

この1基と離れて置かれた2基の碑の碑面には、いずれも「清正馬頭観世音」と刻まれています。

向かって右側にある碑の右側面には、一部風化して判読できませんが、

「茶志内仁木氏具(?)夢を感じ不(以下不明)不思議の具(?)験に感じて栗(以下不明)塔を建てゝ清正公御愛馬(以下不明)」

と刻まれています。碑が建立されたいわれが判然としないのはとても残念です。

その背面には、「昭和三十五稔 十二月吉日 日堂代 茶志内 功徳主 仁木(以下不明)」と刻まれています。

その左側に建てられた碑の背面には、「昭和三十七年十一月 札幌市東区北二十五条東九丁目 日堂代」として2名の氏名が刻まれています。

清正公(しょうせいこう)は、熊本藩の初代藩主となった軍神加藤清正のことを言い、全国で所願成就を願うために祀られました。これらの碑は、清正公の愛馬を対象として建てられました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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