「佐藤義男翁」碑。

(あしあと その377・南区の120・藤野の13)

藤野の住宅街に欝蒼と広がる藤が丘高台公園の高台の頂上に、巨大な丸い自然石でできた碑があります。これが「佐藤義男翁」碑です。

碑面には、「佐藤義男翁 一八八〇ー一九六八 我樹木を 愛す 自然は 宝なり 竹内利恵子 謹書」と刻まれています。

碑の背面には黒御影石の石板がはめ込まれていて、それには

「佐藤義男翁略歴

明治十三年秋田県雄勝郡に生れ明治二十九年大志をいだき 単身北海道に渡る 小樽江別札幌にて木材業を営み昭和十一年現在地藤野に移住住民の良き援助者相談相手となり地域発展のため尽力した 

自然と親しみ山を友とし樹木を愛しこの山一体の植樹も行った

昭和四十三年 没」

と刻まれ、その下に、「平成三年九月建立」と碑銘を揮ごうした竹内利恵子氏以下16名の氏名が刻まれています。

石碑の右側に並んで、大きな丸くて平たい石が置かれています。一見したところ、何の特徴もないただの石かと思われますが、近づいてよく見てみるとその側面に、「佐藤義男翁 腰掛の石」と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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