(あしあと その354・中央区の129・円山西町の6)
木造の小祠から左手を見ると、坂を少し上ったところに石像が立っているのが見えます。
これが「観音菩薩像」です。私はあまり石像には詳しくはないので、何か名のある観音様なのかもしれませんが、一番オーソドックスに観音菩薩像と呼ぶことにしました。
石造の背面には、「昭和十一年十月 為陸軍特別大演習紀念」と刻まれています。
石造の台座の正面には、「國家安全」と刻まれており、他の三面には30名の氏名が刻まれています。
昭和11年には、昭和天皇が陸軍特別大演習を統監し、6日間の日程で行われた大演習の前後に札幌市内各地を行幸されました。この巡行に当たっては多額の国費が投じられたため、多大な経済効果をもたらし、札幌の発展に寄与したといわれています。
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