(あしあと その353・中央区の128・円山西町の5)
不動の滝の下流右岸には、急斜面に小屋が建てられています。小屋は木造ですが、トタンで葺かれた屋根に頑丈さが感じられます。
その小屋の中を覗くと、右側に龍神像、左側に観音像が並んで祀られています。小屋が雨風を凌いでくれるせいかどちらもとてもきれいで、手前のロウソク立ての脇には真新しいお賽銭用の木箱が添えられています。
両像の台座の正面には、「昭和十四年十月一日 施主 後藤榮藏」と刻まれています。
不動明王像といい、龍神像といい、水に関係する神が大切に祀られているところから、不動の滝を中心としたこの川が、昔から地域住民の信仰の対象としてとても重要な対象であったことがわかります。
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