「無縁碑」。

(あしあと その325・南区の98・中の沢の10)

布袋神社の社殿を左に回り込むと、白御影石でできた石碑が建っているのがわかります。これが「無縁碑。です。縦に細長い石板の碑面には、大きく「無縁碑」と刻まれています。この碑は、供養する親戚縁者がいなくなった無縁仏のために建立されたものと思われます。

台座の背部には金属製のふたが取り付けられており、納骨などのためのものと思われます。

さらに、台座の側面には、白御影石でできた石板がはめ込まれ、それには「昭和五十二年八月吉日 宮司 米谷ナル建之」と刻まれています。

宮司の米谷ナル氏は、昭和29年同人に八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)が授かったことからこれを守護神として奉斎し、布袋神社を創祀したといわれています。「八意」とは、「多くの知恵、立場を変えて思い考えること」を意味し、「思兼神」とは、「数多の人々の持つ思慮を一柱で兼ね備える神」のことを言うのだそうです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000