「延命地蔵」。

(あしあと その243・南区の67・砥山の6)

八剣山の麓にある2体のお地蔵様。向かって左側の大きな方のお地蔵様は、「延命地蔵」です。

近づいてよく見ると、お地蔵様の台座に「延命地藏」と刻まれています。

このお地蔵様は、先に紹介した「宝性地蔵」と同様に、旧簾舞発電所の水路で水難した8人を慰霊するため、昭和39年にこの土地の所有者が建立したものです。

南区のHPやその他の資料では、このお地蔵様は元々現在の場所から八剣山の反対側である東側の麓に建てられていました。場所的には、国道230号を簾舞から市道砥山簾舞川沿西線に進み、豊平川に架かる砥山橋を渡ると市道が急カーブで左方向に伸びていますが、そのカーブとなる突き当りから右側に折れて丘を登ったところにありました。この市道が小金湯に抜ける国道のバイパスとして整備された際に、お地蔵様を現在地に移したものと思われます。なお旧簾舞発電所は、現在は解体されて存在しません。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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