(あしあと その179・南区の50・砥山の3)
南区簾舞から豊平川の左岸道路を小金湯方向に向かうと、その途中で八剣山トンネルが見えてきます。このトンネルの入り口の左手の脇道を上がって道なりに進んでいくと、観音岩山、通称八剣山の南登山口に当たりますが、その脇に小屋と石碑が並んで建っています。
向かって右側に建つ石碑は、「馬頭観音」碑です。碑面に大きく刻まれた「馬頭観音」の文字の下に、馬のレリーフが象られており、碑の台座には「上砥山中」と刻まれています。
台座の右側面には、「明治四拾年八月三十壱日之建立」、「有志者 南里虎一郎 佐藤長蔵 西本芳太郎」と刻まれています。
また、台座の左側面には、「施話人 佐藤眞〇 濵本初〇」と刻まれています。
砥山地区の入植時期、通行する人馬にとって八剣山の麓は交通の難所でした。この碑が、崖道を通行する際の転落や落石などによって命を落とした馬の供養をするために建てられたことは想像に難くありません。
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